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第43回日本染色体遺伝子検査学会学術集会を開催しました

12月6日に福岡国際医療福祉大学ももち国際ホールにて、第43回日本染色体遺伝子検査学会学術集会が、本学大学院教授 梅村創 大会長のもと開催されました。

今回の学術集会では、「染色体遺伝子検査が支える精密医療の未来」をテーマとして、「細胞外小胞(EV)」に焦点を当てました。EVは腫瘍バイオマーカーとしてだけでなく新規治療法としても注目されており、その研究をリードされている落谷孝広教授(東京医科大学)には、「がん検診におけるリキッドバイオプシーの意義と細胞外小胞の役割」と題した特別講演をお願いいたしました。
また、シンポジウム「バイオマーカーとしての細胞外小胞解析 〜基礎研究から臨床応用へ〜」では、EVによる細胞間コミュニケーションや病態との関連、バイオマーカーとしてのEV内マイクロRNA解析の展開など、EVによる遺伝子検査をメイントピックスとして議論する場を設けました。
EV研究を通して、染色体、ゲノム、エピジェノム解析を包括的に捉える機会を提供できたことは喜ばしい限りです。

一方、教育講演では、遺伝学的検査の最前線を捉えるため、「遺伝学的検査の現状と課題」に焦点を当て、次世代シーケンサー(NGS)を用いた解析の主流化や、検査の流れとそれに伴う課題について、かずさ DNA 研究所の石毛崇之先生にご講演いただきました。
一般演題発表では、染色体遺伝子検査関する種々の演題が発表され、濃い議論が交わされました。

全ての医学検査学科教員および学生スタッフ15名が運営に携わりました。また、聴講者として多くの医学検査学科学生が参加しました。

今回の議論が、参加いただきました皆様の今後の業務もしくは学習の一助となることを願っております。