作業療法学科の原麻理子准教授が「認知機能と自動車運転」をテーマに講演
高齢者の自動車運転や過疎地の交通機関の対策は、全国的な課題となっています。自動車運転のリハビリテーションは作業療法士の重要な役割ですが、今回、本学の卒業生をはじめとする筑後地域の作業療法士の活躍がHonda(本田技研工業)の交通安全情報紙SJで取り上げられました。
また、全国にわずか10名しかいない「高次脳機能障害専門作業療法士」として、患者や家族会の支援、研修会講師や講演活動に取り組んでいる福岡保健医療学部作業療法学科の原麻理子准教授が、「第2回八女市自動車運転・移送支援プロジェクト合同研修」で「認知機能と自動車運転」をテーマに基調講演を行った様子も紹介されています。原准教授は、その研究テーマに「脳卒中や脳外傷後の認知機能障害」「高次脳機能障害支援における医療・介護・福祉の連携」などがあり、今回は、高次脳機能障害の専門家の立場から講演を行いました。
同紙で紹介されているのは、Hondaと作業療法士が連携し、地域性や病院規模にかかわらず実施できる運転評価の普及拡大を推進する「日本運転リハプロジェクト」と、同プロジェクトに参加している公立八女総合病院リハビリテーション科副科長の國武亜由美さん、嶋田病院リハビリテーション部主任の末次亮平さん(福岡保健医療学部作業療法学科卒業生、「自動車運転」を研究テーマとして本学大学院作業療法学分野で修士号も取得)の取り組みについて。今回、原准教授が講演を行った「合同研修会」は、國武さんが同じく八女総合病院の佐藤良亮さん(本学作業療法学科卒業生)らと共に立ち上げた「八女市自動車運転・移送支援プロジェクト」の活動の一環で、こうした作業療法士の活躍により、地域での安全な移動のための支援の輪が拡がっています。
原麻理子准教授の講演や、筑後エリアの作業療法士の活躍の様子
https://global.honda/jp/safetyinfo/sj/pdf/2025_SPRING/SJ_2025_SPRING_03.pdf
交通事故ゼロ社会の実現をめざした本田技研工業安全運転普及本部発行の「SJ」
https://global.honda/jp/safetyinfo/sj/about/
本学福岡保健医療学部作業療法学科では、障害者地域活動支援センター、子育て支援施設、高齢者地域サロンなどへ、教員と学生が共に参加して、さまざまな支援を行っています。