大川キャンパス

お知らせ

INFORMATION

多能性幹細胞に人工的に概日時計機構を作動させることに成功 〜1日のリズムを刻む('ticking')iPS 細胞の誘導〜

概要

国際医療福祉大学福岡薬学部の貝塚拓講師、熊本大学大学院生命科学研究部分子生理学講座の金子瞳研究員、富澤一仁教授らの研究グループは、時計遺伝子発現の概日リズム性を有するiPS 細胞(人工多能性幹細胞)の誘導に成功しました。本研究は、多能性幹細胞において概日時計機構が抑制されるメカニズムとその必要性を示すものであり、今後はヒト発生初期の分子機構に関する研究やがん細胞の増殖抑制手法の開発に繋がる可能性があります。
2023 年7 月8 日(中央ヨーロッパ時間)にシュプリンガー・ネイチャー出版の学術誌 Cellular and Molecular Life Sciences のオンライン版に掲載されました。

(論文発表の概要)
研究論文名:Artificial induction of circadian rhythm by combining exogenous BMAL1 expression and polycomb repressive complex 2 inhibition in human induced pluripotent stem cells(ヒトiPS細胞における外因性BMAL1の発現とポリコーム抑制複合体2の阻害による概日リズムの人工的誘導)
著者、所属:Hitomi Kaneko, Taku Kaitsuka, and Kazuhito Tomizawa (金子瞳、貝塚拓、富澤一仁; 熊本大学大学院生命科学研究部 分子生理学講座、国際医療福祉大学 福岡薬学部 薬学科)
公開雑誌:Cellular and Molecular Life Sciences
Doi 10.1007/s00018-023-04847-z

URL: https://link.springer.com/article/10.1007/s00018-023-04847-z

照会先

国際医療福祉大学 福岡薬学部
貝塚 拓
TEL: 0944-89-2000
E-mail: kaitsuka@iuhw.ac.jp

熊本大学大学院生命科学研究部 分子生理学講座
富澤 一仁
TEL: 096-373-5051
E-mail: tomikt@kumamoto-u.ac.jp